FAQ

Q:日本の電機・情報産業の「復活」の道は

→人減らしのリストラでは、日本の電機・情報産業の「復活」は決してありえない(日本共産党志位和夫委員長)
「いま日本の電機・情報産業は、深刻な衰退の危機にあります。かつて世界の5割のシェアを誇った半導体生産は2割に落ち込みました。ノートブック・パソコンでも日本は敗退しました。日本で生まれ、日本の消費者が育てた液晶テレビ、液晶パネルでも敗退しました。
 なぜここまで衰退したのか。私は、その大きな原因は、ごく目先の利益だけを追い求め、企業にとって命である人間をどんどん切り捨ててきたことにあるのではないかと思います。NECは、株主への配当を復活させるために、1万人の人間を切り捨てると言っています。こういうやり方に未来はあるのか。
 こういう経営姿勢こそが、電機・情報産業の命である創造的な技術開発の力を奪っていったのではないでしょうか。
 製造部門を海外に安易に移転し、技術・開発部門と切り離したことが、新製品の開発の力を弱めていきました。
 リストラの矛先が、技術・開発部門にまで向けられたことによって、優秀な技術者ほどプライドが傷つけられ、他社・他国に転職してしまい、技術流出が進み、新製品開発の力はいよいよ弱まりました。
 誇りをもって働いてきた労働者をモノのように切り捨て、技術開発の土台を自ら破壊し、一層の「経営悪化」への悪循環をつくりだしている――これがいまの日本の電機・情報大企業の実態ではないでしょうか」
衆院予算委 志位委員長の国会質問(2012年11月13日)「人減らしで電機産業『復活』ない 政治の責任で違法解雇なくせ」から